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学生たちは、地元の有機農場であり体験型学習を提供するNPO法人「ひだまり農園」を訪れました。
ひだまり農園では、CSA(提携)グループの100人のメンバーを支えるのに十分な量の農作物だけを栽培しており、そのことで土壌が世代を超えて使い続けられるように配慮されています。
鶏たちはストレスのない放し飼いで果樹の下を歩き回り、雑草や害虫を食べ、持続可能なペースで卵を産んでいます。
この農園は日本各地の学生とつながることで、多くの都市部の若者にとって初めて土に触れ、自然を体験する機会を提供しています。
2013年に卒業し(2014年GI)、この農園を運営している濱中陽平さんは、地域の人間関係の中で農業を育むことの大切さや、自然との関わり方について語ってくれました。
彼は、私たちすべての生活の土台となる地球と土を守ることを通して生計を立てる方法を実演してくれました。

TBSラジオ番組 「嶌信彦 人生百景」 にアジア学院常務理事荒川朋子が出演
🎙 放送日時
放送後7日間はRadikoでもお聞きいただけます:https://radiko.jp/r_seasons/10002464
📻 番組URL:https://www.tbsradio.jp/articles/98893/
国際協力、農村リーダー育成、そしてアジア学院の歩みについて、荒川が語ります。
ぜひお聴きください。


「Peace from Food – 食べものからの平和」寄付キャンペーン
2025年8月1日(金)~9月20日(土)
▶ キャンペーンサイト:ari.ac.jp/donate/peace2025
8月中は毎日、InstagramやFacebookのストーリーで「わたしにとって食べものとは?」をテーマに、コミュニティメンバーやサポーターの声をお届けします。
これまでのストーリーはInstagramのハイライトからもご覧いただけます。
さらに週に1度、特別企画として、アジア学院を応援してくださるサポーターの方々からもメッセージをいただきます。
第2回は、同志社大学国際居住研究会内の「DUARI(同志社アジア学院)」メンバーの谷口諒祐さんの「Food is …」メッセージをご紹介します。また、DUARIメンバーの他の皆さんが考えてくださった「Food is…」もご覧ください。
「Food is … Choice」
何を食べるのか。どこで食べるのか。誰と食べるのか。
日々の選択が今の自分を形づくっている。
DUARI(同志社アジア学院)とは?
京都にある同志社大学のサークルである国際居住研究会のプロジェクトの1つとして活動しています。
モットーとして、「アジア学院と共に生きる take &give」を掲げており、ARIの広報活動や春と夏の年に2回のワーク派遣、京都で集まってARIについて知る機会を設けるなどの活動をしています。



アジア学院では、学生たちによる中間発表会が3日間にわたって開催されました。
今回のテーマは、「これまでの学びの中で、最も大きな学びは何か」。
入学から約5か月。農業や共同生活、講義や現場での実践を通して、学生一人ひとりが何を感じ、何を学んできたのか。それぞれの言葉で語られた発表からは、知識やスキルだけではない、文化の違いや自分自身の葛藤と成長がにじみ出ていました。
発表内容は、学生の出身国やこれまでの人生経験にも大きく影響されており、多様な価値観や視点が反映されていました。
聞き手である私たちも、多くの気づきや学びを得る貴重な時間となりました。
後半の生活・学びに向けて、それぞれがどのように自分の学びを深めていくのか、ますます楽しみです。





森への回帰
フェニーと賢吾が、アジア学院での研修を終えようとしていた2012年、フェニーの故郷であるインドネシア・北スマトラの熱帯地域でフードフォレストを作ろうという計画は、まだ存在していなかった。
2人は両方ともアジア学院の卒業生(2005年と2012年)で、2012年にフェニーが研究科生をしていた時に知り合った。
日本生まれの賢吾はインドネシアに行ったことがなく、「フードフォレスト」という言葉も2人にとっては馴染みのないものだった。アジア学院で有機農業の基礎を学んだ賢吾は、健全な生態系を維持し、自然を破壊せずに農業を営むという原則を持つパーマカルチャーに特に心を惹かれていた。しかしこの知識を、慣れない土地と気候において実践するのは大きな挑戦だった。2人はアジア学院での研修が終了してまもなく日本で結婚し、その後インドネシアに定住した。そこで彼らは、フードフォレストの概念についてより深く学び始めたのだった。
フェニーと賢吾は、2015年に最初の土地を購入したが、その時点ではフードフォレストは始めていなかった。その代わり、彼らは生計を立てるためにコーヒーを栽培することを計画した。2人はアジア学院で学んだことを生かし、窒素を固定する樹木を植えて土壌を肥沃にした。それから1年後、賢吾は自分のアジア学院後の栽培計画に違和感を覚えた。彼は自分の土地を見渡し、コーヒー豆しかないことに気づいた。たった1つの作物しかないその状況を目の当たりにして、彼は農場を広げなければならないと痛感した。これが、彼らのフードフォレストの話の幕開けである。
自分たちが生きるために始めた個人的なプロジェクトだったが、今では目的の半分が達成され、フェニーと賢吾は50%以上を自給自足している。2人は市場で野菜を買わない。その代わり、森で必要なものを収穫し、残りは売る。さまざまな種類の果物も育てている。グアバ、ジャックフルーツ、アボカド、桑の実などなど。森を育てて10年が経つが、すべてが十分に成長したわけではない。このようなプロジェクトには時間と膨大な忍耐が必要であることを2人は思い起こさせてくれる。
フードフォレストの開発を10年以上続けてきた今、彼らは自分たちの苦労をコミュニティに自慢できるのを誇りに思っている。隣人たちは自分たちで米や野菜を栽培しているが、彼らの畑では自給自足ができない。基本的な食料は市場に買いに行く必要がある。フェニーと賢吾は、自分たちのフードフォレストを案内することで、他者にも自立を促している。
昨年にはアジア学院北米後援会(AFARI)から助成金を受け、北スマトラの50名の地元農民を彼らのフードフォレストに招待し、自分たちの事業を始めるやり方を教えることができた。今では、コミュニティでフードフォレストを育てているのは彼らだけではなくなり、多くの農民が自給自足を目指した、それぞれの旅へと乗り出している。
彼らが他者に与えるアドバイスはシンプルだが力強い。「結果が出るまでには時間がかかるし、最初はあなたを疑う人も出てくるでしょう。でも、希望を捨てないで。」
「食べものからの平和」というテーマの解釈について尋ねると賢吾は、このフレーズに反映されている平和は、地球の資源を大切に思うことから始まり、「自然との平和な関係を持つことによって、私たちは長く続く豊かさのシステムを構築し始めることができる。」と主張した。フェニーも、このテーマは自分にとって個人的なものであると、すかさず自分の意見を付け加えた。自分で育てた野菜や果物を収穫し、それを食卓に並べることで、彼女は人々に栄養を与えることに基づく、思いやりと絆を感じている。そして、「心のうちに平安を見出す」という。


文・マリエル・ランダール(ウェルズリー大学 インターン生)
写真・石田 賢吾(2012年度卒業生)
シリーズ記事はこちら
【「食べものからの平和」卒業生の食卓から ① — 序章】
【「食べものからの平和」卒業生の食卓から ④ 】← 今ここ

「Peace from Food – 食べものからの平和」寄付キャンペーン
2025年8月1日(金)よりスタート!
▶ キャンペーンサイト:ari.ac.jp/donate/peace2025
アジア学院では、8月1日より「Peace from Food – 食べものからの平和」寄付キャンペーンを実施しています。
8月中は毎日、InstagramやFacebookのストーリーで「わたしにとって食べものとは?」をテーマに、コミュニティメンバーやサポーターの声をお届けします。
これまでのストーリーはInstagramのハイライトからもご覧いただけます。
さらに週に1度、特別企画として、アジア学院を応援してくださるサポーターの方々からもメッセージをいただきます。
第1回は東京の学生団体 SCF(学生基督教友愛会) から。
キャンパスに来たことがある方は、那須セミナーハウスを運営し、アジア学院を長年支えている団体といえば、そのつながりの深さを感じていただけるかもしれません。
今回は、SCF主事・野田沢さんの「Food is …」メッセージをご紹介します。
「Food is … 安心・Relief」
かつて私は地震震災で被災し、食べることができなかった。
冬、レトルトのハンバーグを冷たいまま食べた。命のために。
温かい食事を最初に食べたとき、無意識に涙が出た。
温かい食事は、体と心に深い安心を与えてくれる。
SCF(学生基督教友愛会)とは?
SCFは、日本キリスト教団の学生センターで、アジア学院に隣接する那須セミナーハウスを運営しています。長年にわたり、アジア学院とともに歩むパートナーです。
私たちは学生と共に平和の創造に取り組んでいますが、その根底にあるのは、
「食物を共に作り、共に分かち、互いを理解し、許し合い、まことの喜びと和解へ」
という価値観です。
アジア学院は、私たちにはできないアプローチで、これを実践してくれています。
春と夏のキャンプ、収穫感謝祭など、学生を幾度もARIに送り出し、その想いや歩みに出会う体験を大切にしてきました。
SCFは、「すべての生命との平和を創るARI」の東京支部のような存在になれればと願っています。

8月1日(金)、アジア学院の学生、ボランティア、スタッフが「与一まつり」で与一踊りに参加しました。昨年に引き続き大田原高校や大田原女子高校など、地域の高校生たちと一緒に、浴衣を着ての参加。国際色豊かな一団が、商店街を踊り歩き、沿道の皆さんからあたたかい声援をいただきました。高校生たちが踊りや浴衣の着こなしを丁寧に教えてくれたおかげで、学生たちも安心して日本文化を体験することができました。国や言葉が違っても、一緒に踊りを楽しむことで心が通い合う──そんな素敵なひとときとなりました。交流してくださった高校生の皆さん、応援してくださった地域の皆さま、本当にありがとうございました!

アジア学院では、本日8月1日から9月20日まで、「Peace from Food ― 食べものからの平和」と題した、夏の寄付キャンペーンを行います。
「作れば作るほど、人も土も豊かになる(髙見敏弘)」
そんな食べものづくり、コミュニティづくりを進める人は、平和を生み出すことができると、アジア学院は信じています。
皆さまのサポートをよろしくお願い申し上げます。
特設寄付サイトはこちら:https://ari.ac.jp/donate/peace2025