カリキュラム

カリキュラム

農村指導者研修プログラムのカリキュラムは約50年以上の経験と世界中の農村共同体のニーズを基に構成されています。

学生の技術や知識を広げる、効果的な授業内容となっています。学生一人ひとりは確固たる価値観を身に着けると共に、帰国後の活動へ向けた技術や知識を習得します。

日本人学生にとっては国内の社会活動や農業、または海外での開発協力に携わるうえでかけがえのない経験が得られます。

学生は何を学ぶのか

サーバント・リーダーシップ、持続可能な農業、学びのコミュニティ。

農村指導者研修の全ての授業項目はこのつの分野を軸に構成されています。

① サーバント・リーダーシップ
(人に仕える指導者)

学生は草の根の人々と共に働き、彼らの潜在能力を十分に引き出す指導者として生きる大切さを学びます。学生は、自己認識、学習意欲を持つこと、人の話に耳を傾けることの大切さを体感します。例えば、田中正造は倫理的なリーダーとしての新しい姿勢を形成しようとしました。アジア学院のスタッフからもそのような指導者意識を見出だします。

学生は、企画力、ファシリテーション力、傾聴やコーチング、紛争解決などを学び、組織力を向上させます。コミュニケーション力や共感力の向上は特に大きな課題です。

② 持続可能な農業

「有機農家は慣行農家と競争できるのか。」「持続可能な農業の原則は何か。」

このような問いについて学生らは頻繁に議論します。多くの授業、ディスカッション、研修旅行で、さまざまな農業の体系を見て、食料が社会的・経済的な問題にどのように関係しているかについて学びます。

アジア学院のフードライフの概念は、学生の持続可能な農業に対する理解を深めます。毎日行われるフードライフ・ワークでは複合農業、有機堆肥の製造と利用、地元資源を用いた病害虫防除、土壌を豊かにすることで生態系を守る圃場管理を実施し、人のいのちと食べものを大切にしています。

③ 学びのコミュニティ

ローカライゼーション、ジェンダー公正、気候変動などの現代社会における問題を扱う授業では、学生は意義のある開発について議論します。例えば、農村共同体が繁栄するために本当に必要なものは何か、 文化的または社会的な違いにどのように対処するべきか、共同体では誰の声を聞くことが重要か、などについて話し合います。

アジア学院の学びのコミュニティでは、学生たちは自己や他者と向き合い、もがき、「共に生きるために」への理解を深めます。グループ学習、内省、他者との意見交換を通じて、コミュニティのあるべき姿について考えます。市民活動や研究に携わる講師陣は学生たちの発見の過程を支えます。研修が終わる頃には、学生は自国のコミュニティの根本的な問題や資源を分析するために有益な知識と技術を習得しています。

多様性に富んだ授業

9ヶ月間の研修の中で、学生は幅広い授業内容に触れます。
以下は授業内容の一部です。

キーコンセプトと価値観

カリキュラムは確固たるキーコンセプトと中心的な価値観に基づいています。このキーコンセプトと価値観こそが環境に優しく、公正で平和な世界を構築するために必要不可欠であると考えています。

カリキュラムは確固たるキーコンセプトと中心的な価値観に基づいています。このキーコンセプトと価値観こそが環境に優しく、公正で平和な世界を構築するために必要不可欠であると考えています。

授業一覧

研修時間総計1760時間以上。キャンパスでの生活も学びの時間となります

指導者論

アジア学院の指導者論
サーバント・リーダーシップ
アジア学院の歴史と建学の精神
参加型学習行動法(PLA)
自律学習
時間管理法
プレゼンテーション技術
ファシリテーション技術
宗教と農村生活
報告書作成指導

持続可能な農業・技術

有機農業
野菜・作物概論
畜産概論
作物病害虫管理
畜産衛生管理
化学農業の危険性
熱帯における自然農業
生産者と消費者の提携
バイオガス

開発論

環境と開発
栄養概論
共助組合論
ローカライゼーション
ジェンダー論
足尾銅山鉱毒事件と田中正造
気候変動のもたらす問題
那須疎水と西那須野開拓の歴史

有機農業実習

【野菜作物】ぼかし肥作り、堆肥作り、土着菌の採取と活用、天恵緑汁、魚のアミノ酸資材、水溶性カルシウム、炭焼きと木酢作り、籾殻くん炭、自家採種、練り床を利用した苗作り

【畜産】養豚(人工授精、出産、去勢)、養鶏(育雛、人工ふ化)、家畜衛生、飼料配合、発酵飼料作り、発酵床式畜舎

【肉加工】ソーセージ、ハム

農場管理活動

グループによる農場管理(野菜作物栽培、および畜産管理)

フードライフワーク(自給自足のための農作業および給食準備)

グループリーダーシステム

その他の研修

コミュニティ・ワーク(田植え、稲刈りなど)、コミュニティイベント、内的成長を促す活動(朝の集い、コンサルテーション、リフレクションペーパー、振り返りの日)、口頭発表、収穫感謝の日、国際交流プログラム、見学研修、農村地域研修旅行、西日本研修旅行、ホームステイプログラム、国際交流など

日本語学習、日本文化

一日の流れ

月曜日〜金曜日

午前
06:30 ラジオ体操
06:35 キャンパス清掃
07:00 朝のフードライフ・ワーク
08:15 朝食、休憩
09:30 朝の集い
10:20 午前の授業

午後
12:30 昼食、休憩
13:30 午後の授業
15:30 個人プロジェクト・自習時間
16:00 夕方のフードライフ・ワーク
18:30 夕食

土曜日

午前
06:30 ラジオ体操
06:35 キャンパス清掃
07:00 朝のフードライフ・ワーク
08:15 朝食

午後
12:30 昼食
18:30 夕食

 

日曜日

午前
08:00 朝食

午後
18:30  夕食

土日は主な活動はありませんが、学外の活動に参加したり、休憩したりできます。通常の時間に加えて、少なくとも1回はフードライフ・ワークに参加するよう求められます。 日曜日には、コミュニティメンバーと一緒に近隣の教会の礼拝に参加できます。 日曜日の昼食は提供されません。

学生を支援する

アジア学院の学生は、地球上で最も虐げられた地域のコミュニティからやって来ます。日本に渡航し研修プログラムに参加するためには財政的支援が必要です。

皆様のご支援により、現在そしてし世代の農村コミュニティが支えられます。

日本人学生になる

有機農業、多文化コミュニケーション、リーダーシップを学びたい日本人学生を募集しています!毎年 5名まで受け入れます。

研修ガイド

アジア学院と農村指導者研修プログラムの概要。(英語)

コイノニアハウス(食堂)

ここでは皆で食事を分かち合い、交わりを持ちます。食事をするだけでなく、イベントを開催したり、学びのスペースとしても活用されています。コイノニアとはギリシャ語で「交わり、共有」という意味です。

キッチン

多い時で一度に100人分の食事を作ります。学生、職員、ボランティアは皆食事作りに参加します。学び、関係を深め、奉仕する場としてのキッチンを皆でつくり上げています。

教室・図書室

学生はこの教室で授業を受けます。図書室には農業や社会問題をはじめさまざまな分野に関する英語・日本語の図書、視聴覚資料、雑誌があります。

男子寮・ゲストハウス

学生とボランティアは男女別の寮で暮らしています。共用の談話室やキッチン、シャワー、洗濯機があります。Wi-Fiは使用できません。

鶏舎

平飼いの鶏小屋と育雛舎があります。400羽以上の鶏を飼育し、年間80,000個以上の卵と約1トンの鶏肉を生産しています。

豚舎

学生は様々な養豚技術を実践的に学びます。発酵床タイプとコンクリート床タイプがあり、糞尿はバイオガスや肥料に利用されています。

山羊舎

山羊のミルク(年間200リットル以上)や肉は食用に、糞尿は肥料に利用しています。山羊は日中は放牧場でのびのびと過ごします。

森林

キャンパス周辺の森林では薪や木炭用に間伐を行い、農業に使う落葉等の有機資材を集めます。

2.5ヘクタールの農地で約100種類の野菜・作物を農薬や化学肥料を使わずに栽培しています。コミュニティが共に学びつつ自給自足の生活を続けるため、皆で畑を管理しています。

水田

キャンパス内外の水田で米の栽培を行っています。アイガモを使った除草や施肥など、有機稲作法の向上のためにさまざまな手法を研究しています。

ワークショップ

修繕やリサイクルのための施設で、機械、溶接、木工関係の道具、材料が置いてあります。

ミキシングルーム(飼料配合舎)

手作業や機械を用いて家畜用の飼料を作っています。品質と持続可能性を高めるために日々奮闘しています。

管理棟

管理棟1階には受付と事務室、2階に職員室、校長室があり、隣接してファームショップ(農業研修棟)があります。

ARIショップ

アジア学院の農産物や加工食品、書籍、卒業生の国の民芸品等を販売しています。

ファームショップ(農業研修棟)

学院の農作業の中心であり、教室や農具・農業資材置き場を備えています。作物の乾燥保管も行います。

オイコスチャペル

100年前の農家の古民家を改装した礼拝堂です。毎日の朝の集会はここで行われます。その他黙想や対話、ゴスペルクワイヤの練習等に使われ、コミュニティに開かれた空間です。オイコスとはギリシア語で「ホーム」を意味します。

マナハウス(食品加工棟)

クッキーやジャムなどの加工食品の調理と保存を行う施設です。一階は鶏の食肉処理施設になっています。

養魚池

食用および農用に魚を飼育しています。

クリスマス・ウィンターキャンペーン 2025
Christmas and Winter Donation Campaign