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“荒川朋子 行く・出会う #3”: スリランカ 卒業生カンファレンス

10月28日に開かれたスリランカの卒業生の集まりに参加した。場所は西海岸のNegombo。今回はアメリカからAFARI(アジア学院 北米後援会)の理事・関係者8名も一緒だったので、多くの卒業生がスリランカ全土から集結した。1977年から2018年までの卒業生29名(1名はバングラデシュの卒業生)とその家族、それに私たちアメリカ、日本からの参加者を含めると参加者は総勢70名を超えた。集まりに先立って、AFARIが助成する卒業生3名のプロジェクトの現地視察もあり、集まりの当日には卒業生一人ひとりの活動報告もあり、アジア学院精神に則った人と自然といのちを大切にしたコミュニティに根差した様々な活動がスリランカ中で展開されていることを知ることができた。

スリランカは仏教徒、キリスト教徒、イスラム教徒、ヒンズー教徒が共存しているが、アジア学院の卒業生の中にはそのすべての宗教の人々がいる。アジア学院全卒業生の中で唯一の仏僧もスリランカの卒業生だ。それぞれが互いを尊重し、それぞれの活動を称えた。

スリランカでは長く多数派シンハラ族と少数派のタミル族の間の緊張があり、それに加え、2022年に起きた経済・政治危機以来顕著になった労働者、頭脳の流出など問題は山積だが、それぞれの違いを乗り越えて集まり、信頼と友情を深めるアジア学院の卒業生たちの集まりは、スリランカの未来の理想の姿を映し出しているようにも感じ、胸が熱くなった。