「私は常に周囲の手本となるように努め、他者に委ねることで、チームワークを大切にしてきました。それにより、後輩との信頼関係を築いてきたのです。例えば、農場経営を改良する際など、決断が必要な場合には、いつも彼らの意見を聞くようにしています。」
ネルソン・イシェンゴマ(通称ネルク)は、元々ウガンダの出身ですが、ケニアに移住し、ファミリア・モジャ・サポート・イニシアティブに加わりました。この地域の人々は、働き手と食料の不足に悩まされています。さらには、組織を運営する場所や、安定した活動予算を得られないことも問題となっています。
そのような中でもネルクは、自身の地域で、弱い立場にある子供たちのために、情熱を持って食物を育てています。彼は、送り出し団体の渉外役として、地元農家が食料生産を上手くできるように支援しています。ウガンダから移住したにもかかわらず、彼はコミュニティの一員となり、送り出し団体を自分の家のように思っています。
アジア学院では、彼の地域や団体で最も必要とされている、紛争解決や有機農業、農場管理について学びたいと考えています。帰国後は農場管理者として、送り出し団体の活動を助け、地域内での安全で安定した食料の供給(フードセキュリティ)を促進していくつもりです。
送り出し団体:ファミリア・モジャ・サポート・イニシアティブ
ファミリア・モジャ・サポート・イニシアティブは人道支援NPO団体で、ケニアの恵まれない人々の生活向上のために活動しています。その新たな取り組みとして、100名以上の子供たちを対象とした奉仕活動の他、地域に住む高齢者、病人、さらには市街地で路上生活を送る家族の支援にも足を延ばしています。ネルクの帰国後は、彼がアジア学院の学びを地域で教え、持続可能な農業を実践してくれることを願っています。