検索

足尾銅山-日本で最初の公害事件から考える真の開発

開発による環境汚染と、それに立ち向かうリーダーの姿は、アジア学院の研修の中で重要なテーマの一つです。

9月18日、学生たちは、日本で最初の公害事件である、足尾銅山鉱毒事件の関連地を巡る見学研修に出かけました。

煙害や遊水地化によって廃村となった旧松木村や旧谷中村、また足尾の堆積場の決壊によって広大な農地が被害を受けた群馬県太田市毛里田をはじめ、長距離に及ぶ様々なスポットを1日かけて回りました。

案内してくださったのは、2022年まで市民団体「田中正造大学」の事務局長を務められていた坂原辰男さん。アジア学院でも40年以上にわたり、足尾鉱毒事件と田中正造に関する授業をしてくださっています。

学生たちは自分の地域の環境や人々と重ね合わせながら、真剣に観察し、耳を傾けました。

「真の文明は山を荒さず、川を荒さず、村を破らず、人を殺さざるべし。」

足尾鉱毒事件の解決に生涯をかけた田中正造の言葉が重く響く一日でした。

食べものからの平和キャンペーン
PEACE from FOOD Donation Campaign