「Cooking for Peace」というテーマを聞いたとき、頭に浮かんだのは“手”のイメージでした。
畑で種をまく手、収穫する手、調理する手、配膳する手――。
アジア学院での自給自足の暮らしの中で、私たちのごはんは本当にたくさんの“手”を通って届いているんだと実感しています。
これまで第1弾から第3弾では、キッチンメンバーにインタビューしながら、それぞれの「食」と「平和」への想いを聞いてきました。
そして迎えた第4弾。今回は、ライターである私自身(山中この葉)がその想いを語る番です。
実は、私もキッチンメンバーのひとり。取材を通して改めて思ったのは、メンバー一人ひとりが、「食」という行為に対して、それぞれの背景や想いを持ちながらも、どこか共鳴し合う感覚を抱いているということです。
アジア学院の生活の中で、「食」と「平和」は切り離すことができません。
キッチンで交わされる何気ない会話、小さな工夫やこだわり――。
そうした日常の一瞬一瞬が、穏やかな平和の礎となっているのだと、私は信じています。
文・山中 この葉(アジア学院 ボランティア)

シリーズ記事はこちら
【「食べものからの平和」Cooking for Peace ①】
【「食べものからの平和」Cooking for Peace ②】
【「食べものからの平和」Cooking for Peace ③】
【「食べものからの平和」Cooking for Peace ④】 ← 今ここ