農村指導者研修プログラム
アジア学院の農村指導者研修プログラムは、「共に生きるために」という学院モットーに基づいて、全ての学生に深い自己変革をもたらす包括的な内容となっています。
研修プログラムは独自の方法や環境を通じて、学生が自らの団体や地域共同体と一緒に、コミュニティの問題を解決するための考え方や資源を開発できるようサポートしていきます。
多様なプログラム
国際色豊かな学生たち
農場とキャンパスの融合
9か月におよぶ研修
学びの方法
学生は座学、実践的な学習、見学研修を通して多面的に学びます。
学習者主体の学び
座学の授業では、様々な分野の専門家が知識を分かち合い、学生と積極的に議論します。
学生は批判的に考え、自身のコミュニティのことを視野に入れた質問が出来る自律した学習者へと成長します。
学生一人ひとりを担当するティーチングスタッフは、9か月の間、学生の個人ならびに集団の中での活動をよく観察、分析し、助言しながら、学生が自身の学習目標を達成できるように支援します。コンサルタントは振り返りの場を設け、課題の作成を手伝うなど学生の成長をサポートします。
実践による学び
学生が新しい技術を自分のものにできるように、日々の実践を重要しています。例えば、有機農業実習(PFS)では、堆肥作りや発酵飼料などの様々な実習内容に取り組みます。
農場計画会議(FMA)においては、リーダーシップと農業技術を組み合わせて学びます。コミュニティの仕事を観察、議論、計画しながら、コミュニティ全体に健康な農産物が行き渡るように責任をもって、田畑と畜産を管理します。
見学・研修旅行
学生は日本各地にいる、アジア学院の教育ネットワークにつながる農家、活動家、教育者を訪ねます。短期間の見学研修ならびに2つの長期の研修旅行を通して視野を広げていきます。
例えば、研修旅行では地元の農家を訪問し、マーケティングやコミュニティの運営について直に学びます。西日本研修旅行は福祉、差別、都市化などの社会問題に焦点を当てた内容となっています。
日本に住む人々の生活を知ることで、学生は自国の発展と幸福に本当に必要なものは何かについて考えます。
人々
常に学び、分かち合う姿勢を。アジア学院の学びのコミュニティは、知識を分かち合うことで成果を高めます。
仲間として
学生たちは世界各地の農村から来た熱心な学修者の集まりであり、多文化・多民族の集団でもあります。お互いのユニークな個性を尊重し合い、学び合うことがコミュニティで学ぶ上でとても大切なことです。
献身的なスタッフ
アジア学院のスタッフは、日本ならびに諸外国での就労や、教育経験を持っていて、常に学生の学びをサポートしたいという志を持っています。また、授業や実習のために多くの専門家を招いています。
支援者(サポーター)との交流
学生は日常的にアジア学院のサポーターと交流します。例えば、ボランティアとは日々の生活や共同作業の中で共に働き、学外のサポーターとはイベントなどで親睦を深めます。このような相互信頼のあるネットワークによって、より多くの学びの機会が生まれます。
環境
アジア学院は那須野ヶ原の小さな丘の上にあり、まるで小さな村のようです。
学びや農業としての場だけでなく、第二の故郷とも言えるような場所です。
有機農場
学生はアジア学院が所有する有機農場を管理し、農作業に従事します。職員やボランティアと共に、6ヘクタールの土地で作物、野菜、畜産物を生産します。 学院では90種類以上の作物と野菜、家畜を育てており、小規模農家用の機械や道具を備えています。
環境と人に優しい農業技術を習得するのに最適な環境です。
教室、図書室
学生は教室、会議室、パソコン室を自由に利用することができます。
図書室には農学、開発学、社会学などに関する書籍や雑誌が
揃っています。
寮
学生は学院内の寮で生活します。どの学生も、自分とは違う国から来た学生と相部屋になります。
オイコスチャペル
コミュニティ全体の黙想と内省の場となっています。ここでは、それぞれの経験や考えを分かち合う「朝の集い」が行なわれます。
生活スペース
コミュニティが共に学びや交流を深め、
くつろげる環境が備えてあります。
アジア学院の描くリーダーのイメージは、自らの自由な意思で、社会の基盤である草の根の人々と共に汗を流して、いのちを支える食べものを生産し、それを公正に分かち合うために、今具体的に働く人である。
すべての人々、すべてのものが、それぞれの持ち味を互いに生かし、その可能性、秘められた霊性をできるだけ伸ばすよう不断の勢力をする、生々とした社会を作るのに欠かすことのできない人である。
アジア学院創設メンバー 髙見敏弘氏