【学生紹介】サイモン(マラウイ)

2024年度学生 (マラウイ)

「チームワーク、そして他者から学ぶことは、私の人生を通しての優れた特性だと考えています。私は、様々な条件下で新しいことを学び、経験したいというオープン・マインドを持っています。」

サイモンはオープン・マインドを大切にし、様々な活動や資質を新しい状況下で体験してきました。自分の仕事や目標を達成するために、時間管理に努めながら懸命に働いています。彼はファシリテーターとして福祉事業のモニタリングを行い、地域の人々の生活の安定を目指しています。また、主に農民たちと協働し、分かち合いのためのグループを作り、成人の識字率向上や青少年のレクリエーション活動に取り組んでいます。

サイモンのコミュニティでは、チェワ族、ヤウォ族、ロムウェ族など、様々な部族や文化が混在しており、言語も背景も多様なコミュニティが形成されています。さらに、キリスト教を信仰するグループもあれば、イスラム教を信仰するグループもあり、このことは部族の儀式や食習慣にさらなる違いをもたらしています。多くの部族が長年化学肥料を使用していますが、様々な団体が最も貧しい人々だけに化学肥料を与えるため、コミュニティ間の対立を引き起こしています。

マラウイでは貧困のため、多くの人々が健康問題や地域の環境問題を抱えています。そのため、サイモンはアジア学院で、健康と栄養の問題や、持続可能で環境に優しい農法を学ぶことを目標にしており、健康なコミュニティを維持するために必要な食物の種類についてより深く理解したいと考えています。帰国後は、人々がこうした仕事を自ら行うことができるよう教育し、彼らがさらに知識を広く伝えることを目指します。

送り出し団体:チンガレ・ネノ復興開発プログラム

チンガレ・ネノ復興開発プログラムは地域に根差したNGOで、社会から疎外された人々や障害を持つ人々が、安定した生活や地域社会の協働を目指すとともに、希望や尊厳、精神的・社会的な幸福を取り戻せるよう支援しています。サイモンの帰国後は、コミュニティに対する持続可能な農法、特に有機肥料の使い方に重点を置いた教育を任せる予定です。