【学生紹介】リッキー(フィリピン)

2024年度学生 (フィリピン)

「私は信用調査員として、農家を訪問します。農作業の進捗状況を観察し、問題点を聞き、何かアイデアがあれば組合員と共有します。自分の職務に忠実に、誠実に奉仕することを心掛けています。」

リッキー・オタナ・アッタバンは6年前から、送り出し団体であるウィガン入植者多目的協同組合(WSMPC)で、協同組合員の事業を調査する仕事をしています。彼のコミュニティは、夜間に漁を行ったり、収穫したトウモロコシや米の袋を、日中に太陽の光で自然乾燥させるために放置したりしていても問題が起きない、平和な地域です。人々は公有地を整備するために集まり、冠婚葬祭のような大きな行事では、互いに助け合い、共に神に仕えます。しかしながら、政治的な対立によってコミュニティは分断され、多くの組合員が複数の金融業者から借金をしています。 

リッキーは、現場で組合農家と定期的に接触する主要な職員であり、団体において大変重要な役割を担っています。アジア学院の研修を通じて、リッキーは対人能力の向上や、地域資源の活用による農業コストの削減について学び、農民と共に働くための自信を得たいと願っています。フィリピンに戻ったら、代替農法に関して深めた知識を活かし、引き続き、送り出し団体を支えていく予定です。

送り出し団体: ウィガン入植者多目的協同組合(WSMPC)

ウィガン入植者多目的協同組合(WSMPC)は、ダム建設事業により多くの先住民コミュニティが離散した、フィリピン北部の地域にあります。彼らは農業開発のための融資を行うことで、地域の農民の事業の発展を支援しています。帰国後、リッキーは教育研修委員会に加わり、持続可能な農業チームの共同指揮をとる予定です。