【学生紹介】プリンス(ガーナ)

2024年度学生 (ガーナ)

「自分の仕事の成果が目に見える形で表れ、変化をもたらしたと実感できることは、常に上を目指して努力するためのモチベーションにつながっています。」
 プリンス・イェボアは、ガーナのウィネバ出身で、最近大学を卒業したばかりです。ピース・アンド・ラブ野菜栽培者協会で事務員として働いており、農家からデータを収集したり、コミュニティとの連携や 働きかけを行ったりしています。彼の団体は「アシャンティ地方で最も活気のある野菜栽培者協会」であり、彼はそこで働くことで多くを学ぶことができたと感謝しています。
プリンスは会員のために、有機野菜の生産技術を向上させるためのワークショップや研修を企画してきました。これらのワークショップは、有用な農業技術を教えるだけでなく、コミュニティ内での仲間意識を育み、知識を共有する場となっています。彼が共に働く農民たちは、協力し合い、資源を共有することを大切にしていますが、時には土地の所有権や水利権、市場の価格設定や流通に関する衝突にも対処しなければなりません。
アジア学院では、有機農業の様々な側面を学び、家畜飼育の技術を向上させたいと考えています。また、若者やハンディキャップのある人が有機農業に参加できるように、効果的なコミュニティ・リーダーの役割も学びたいと考えています。彼は大学で障害学を専攻しており、アジア学院のクラスメイト達と、ハンディキャップのある人とのより良い接し方、関わり方について分かち合いたいと願っています。

送り出し団体に:ピース・アンド・ラブ野菜栽培者協会
 「ピース・アンド・ラブ野菜栽培者協会」は、ガーナのクマシで20年近くにわたって会員農家に奉仕してきました。会員農家は、新鮮で健康的な野菜を周辺地域に供給しており、協会は農業に関するより良い知識を提供したり、会員達が活動を行うための資金を集めたりすることを通して彼らを支えています。若者の育成に対するプリンスの熱意は高く評価されており、帰国後は「ユース・イン・アグリカルチャー」プロジェクトを展開し、地元の若者たちが有機農業の技術やアグリビジネスの研修を通して、経済的にも環境的にも持続可能な職業としての農業を奨励していく予定です。