【学生紹介】ラー(ベトナム)

2024年度学生 (ベトナム)

「私は自分にできることを与えるライフスタイルを実践しています。それは家族との時間であったり、地域社会であったり、自然と喜びを分かち合うことであったり、人と食べ物を分かち合うことであったりします。土壌や天然資源を豊かにするために、自然と共に働くのです。」

ラーはベトナムの中央高原に位置するダクラク省の出身です。キン族のベトナム人ですが、ジアリア族とエデ族の先住民コミュニティで育ちました。都会で9年間学び、働いた後、彼女は自給自足と自然農を中心としたミニマリストのライフスタイルを追求するため、故郷に戻ることを決意しました。

他の29世帯とともに、アグロフォレストリーなどの持続可能な農法に従って50ヘクタールの土地を耕作しています。「土壌と水源を守るため、私たちは土を大切にし、樹木を大切にし、農業だけでなく日常生活でも化学薬品を一切使いません」。

彼女は現在、アグロフォレストリーや、気候や土壌条件に適した持続可能な住宅の建設を希望する人々にアドバイスをしています。また、地元の食材や地元の資源を使って生活する手助けもしています。彼女のもうひとつの役割は、地元の農家と消費者をつなぐことです。彼女は、持続可能な農業が地域社会にもたらす健康、生活、環境への恩恵を強く信じています。

アジア学院でスキルをさらに高めることによって、幸せな生活と持続可能な発展のために、地域社会とより効果的に協力していきたいと考えています。彼女の中心的なビジョンは、コミュニティが「食べ物、命、先住民の知識を互いに分かち合う」ことです。

送り出し団体:メコン・オーガニック

メコン・オーガニックは、ベトナムで持続可能な農業を実践している農家や若者を支援して有機食品生産の研究とトレーニングを行っています。農家、商人、地域社会、消費者のために、認証、栄養、健康を提供している彼らはングィン氏を、中部高原の零細農家のネットワークと支援を強化するためのキーパーソンと見なしています。ングィン氏は帰国後、メコン・オーガニックと共に地域の発展の為に活動をし、農業の発展、地域のリーダーの育成にも携わる予定です。