【学生紹介】デオ(インドネシア)

2024年度学生 (インドネシア)

「私はコミュニティのために役に立つ農法を広め、健康的な食料を生産することに責任を感じています。」

 デオ・ルントゥヌウはインドネシア東部スラウェシ島の、肥沃な南ミナハサ地域で働いています。彼のコミュニティでは、かつて多くの農家が農薬を使用し、土壌の肥沃さは失われました。農薬を手に入れるのは難しく、価格も高いため、農家には大きな負担となっています。また、農業の工業化により、コミュニティは土地や隣人から切り離されています。

 デオは近隣農家に対して、化学肥料を使わない野菜の栽培方法を教える研修を行ってきました。彼は村の農家を回り、特にミレニアル世代の農家に重点を置き、持続可能な栽培方法を次世代に教える手助けをしています。また、養豚も学んでおり、10頭を100頭に増やし、排泄物から天然肥料を作っています。

デオはアジア学院の学びの全科目を楽しみにしています。将来、公正で平和で豊かな農村コミュニティを築くことにつながると思うからです。プログラム修了後の彼の目標は、コミュニティの次世代の人が学べる中心地として送り出し団体を発展させていくことです。

送り出し団体について:ワヌア・チンタリンク・セメスタ

ワヌア・チンタリンク・セメスタは、教会組織SAG Suluttengの元スタッフによって設立された農業団体です。彼らは地元の農民、特に若者や女性を対象として、持続可能な農業を実証するために有機農産物を栽培しています。彼らは「工業的」な大規模農業に代わって、社会的・環境的ダメージを軽減するためのコミュニティ単位での相互協力関係を模索しています。帰国後、デオは農業事業の責任者を務め、地元コミュニティの技術向上を目指します。