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卒業生から学ぶ授業


アジア学院では年に4回ほど、学院の卒業生による実践的なクラスが持たれています。
今回ご紹介するのは、2022年のコンゴ民主共和国の卒業生、シュクルとモルデカイによるクラスです。彼らが紹介したのは、ブラックソルジャーフライ(日本名:アメリカミズアブ)の幼虫の飼育方法です。実はアジア学院にいた時、個人プロジェクトとしてその飼育に初挑戦したという二人。残念ながら、その時は失敗に終わりましたが、卒後、自国で再度挑戦し、成功させたと言います。
 生ごみなどをえさに、約18日間という短期間で卵から孵化し、幼虫になるこの虫は、栄養に富み、ニワトリなどのえさに最適です。省スペースで飼育でき、小規模農家向きのこの方法は、コミュニティの人々にも教えられ、徐々に実施する農家も増えてきています。

クラスには、当時の農場スタッフであった、眞木 凌も加わり、栃木県内で営む自身の農場(両耳農園)においても、生ごみや発酵米ぬかをエサに、このブラックソルジャーフライの飼育を試みていることなどを共有し、有意義な学びの時が持たれました。

なお、シュクルとモルデカイの当プログラムを助成している、アジア学院 北米後援会(AFARI)によるオンラインイベントが、日本時間 11月20日 午前1時から開催されます。彼らの活動についてより深く知りたい方はぜひご参加ください!
申し込みはこちらのメールアドレスまで:[email protected]

※本イベントは全編英語で行われますのでご注意ください。

西日本研修旅行 東京~九州をめぐる12日間 その2

11月13日、アジア学院を3世代に亘ってご支援くださっている山中 忍さんの農園で、美味しいみかんをごちそうになった一行は、浜松を出発し、三重の愛農高校に向かいました。その晩には、世界地図を前に、それぞれの国や好きなものなどを語るひととときがもたれ、自由参加にもかかわらず、多くの愛農生が参加してくれました。

翌日のメインプログラムは、歌や踊り、ゲームによる交流会によって幕を開け、続くディスカッションでは、アジア学院の学生が進行役を務め、PLA(参加型学習行動法)の「社会における3つのP(権力:power, 名声:prestige, 財産:property)」という概念を用いて、愛農生とディスカッションを行いました。牧師、教師、農民などの役割や職業が、どの「P」を所有しているかについて話し合い、日本と他の国々では異なる役割を持つ場合もあるという気付きもありました

昼食後は様々なスポーツを楽しみました。校長先生の温かいメッセージでプログラムが閉じられ、皆が充実した一日を過ごしました。

地元のソーセージ屋さんから学ぶ、加工の技術


アジア学院のカリキュラムの中でも、「美味しい」授業の一つが、この食肉加工の授業です。
講師として毎年来てくださるのは、ノイ・フランク アトリエ那須の小出さん。アジア学院の豚肉を材料に、ソーセージやベーコン、焼き豚などの作り方を教えてくださいます。
加工することで、長期間保存ができるようになったり、原材料のままで売るよりも高値で売ることができるため、このような食品加工の技術は、多くの学生が深く関心を寄せる学びの一つでもあります。
お忙しい中、貴重な時間を割き、丁寧に教えてくださった小出さんに、心より感謝申し上げます。



今年も始まりました! 西日本研修旅行 東京~九州をめぐる12日間 その1


11日の朝、アジア学院を出発した学生たちは、最初の目的地、東京・町田にある、アジア学院の前身、農村伝道神学校に到着。江戸時代から伝わる水田保全の伝統技術について学び、短い滞在でしたが、学院のルーツを訪ねる充実した時間を過ごしました。

その後、静岡県浜松市に移動し、翌日は、聖隷クリストファー幼稚園・小学校・中学校・高等学校およびグローバルスクールコースの生徒たちと交流を深めました。午後には聖隷歴史資料館を訪問。聖隷グループの創設者である長谷川 保氏が、人々に奉仕しコミュニティのニーズに応えるために生涯を捧げた姿勢に、多くの学生が感銘と励ましを受けました。ある学生は「『生きている間に最善を尽くして奉仕せよ』とはよく聞くが、長谷川氏が医学生の学びのためにご自身の骨格標本を寄贈されたと聞き、亡くなった後も奉仕は可能だと学んだ。」と語り、多くの学生が、今日一日が信仰や宗教、そしてサーバント・リーダーシップについてより深く考えるきっかけになったと共有しました。

“荒川朋子 行く・出会う”:同志社系列の学校での4日間

11月4日~7日の間、同志社4中高の秋季宗教週間特別礼拝、同志社女子大のチャペルアワーの奨励者(説教者)として、さらに同志社4中高教職員宗教教育研修会の講師として招かれ、4日間で計10回話をさせていただきました。

同志社4中高の総生徒数、他の講演等の出席者数を加えると実に5,000人以上となり、短期間にこれほどの方を前に話をさせていただいたのは初めてのことでした。しかもすべての学校が初めての訪問、担当していただいた先生方もお二人を除き初面会。同じ同志社系列とはいえ、当然それぞれの学校には違った歴史と特性があり、大変刺激的な1週間となりました。

印象に残ったのは、同志社の自由で明るい雰囲気。どの学校にも制服はなく、生徒さんの服装、髪型、持ち物などの外見から、その様子が感じられました。宗教主任の先生方とは食事会を通じて、まるで以前から知り合いであったかのようにすぐにうちとけ、幅広い話題で話が弾みました。紅葉にはまだ少し早かったですが、毎日ちがった場所に赴き、秋の京都を満喫した気持ちになりました。

同志社女子中高宗教主任 平松先生と

“荒川朋子 行く・出会う:スリランカ 卒業生カンファレンス

10月28日に開かれたスリランカの卒業生の集まりに参加した。場所は西海岸のNegombo。今回はアメリカからAFARI(アジア学院 北米後援会)の理事・関係者8名も一緒だったので、多くの卒業生がスリランカ全土から集結した。1977年から2018年までの卒業生27名(1名はバングラデシュの卒業生)とその家族、それに私たちアメリカ、日本からの参加者を含めると参加者は総勢70名を超えた。集まりに先立って、AFARIが助成する卒業生3名のプロジェクトの現地視察もあり、集まりの当日には卒業生一人ひとりの活動報告もあり、アジア学院精神に則った人と自然といのちを大切にしたコミュニティに根差した様々な活動がスリランカ中で展開されていることを知ることができた。

スリランカは仏教徒、キリスト教徒、イスラム教徒、ヒンズー教徒が共存しているが、アジア学院の卒業生の中にはそのすべての宗教の人々がいる。アジア学院全卒業生の中で唯一の仏僧もスリランカの卒業生だ。それぞれが互いを尊重し、それぞれの活動を称えた。

スリランカでは長く多数派シンハラ族と少数派のタミル族の間の緊張があり、それに加え、2022年に起きた経済・政治危機以来顕著になった労働者、頭脳の流出など問題は山積だが、それぞれの違いを乗り越えて集まり、信頼と友情を深めるアジア学院の卒業生たちの集まりは、スリランカの未来の理想の姿を映し出しているようにも感じ、胸が熱くなった。

タイで開催されたECHOの会議にアジア学院卒業生が集結しました。


10月22‐24日にかけて、アジア学院の荒川 治校長と、スタッフのスティーブン・カッティングが、タイ・チェンマイで開催されたECHO農業・コミュニティ開発会議に参加し、20名以上の卒業生と交流し、親睦を深めました。
2日間にわたる会議では、専門家、現場実践者、および関心を持つ人々がワークショップ、全体会議、ECHO農場での実演に参加し、コミュニティ開発と農業実践に関する理解を深め、知識を共有しました。

荒川は、アジア学院と他ネットワーク間の連携とその機会の重要性を強調し、ECHOが卒業生を一堂に会し、意欲を高める場を提供することで、アジア学院の世界的な卒業生ネットワークの恩恵を受ける機会にもなっていると述べました。

アジア学院北米後援会(AFARI)による財政的・運営面の支援に対し、心より感謝申し上げます。

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