第二次世界大戦における元捕虜と日本人の和解に関する講演会を行いました

先日、アジア学院では、アガペー・ワールドのホームズ恵子さんをお招きし、平和と和解についてのメッセージをお聞きする機会が与えられました。アガペー・ワールドは、恵子さんが日本人コーディネーターを務める、日本と第二次世界大戦の元捕虜との和解を促進するための組織です。今回、お話しして下さった恵子さんは、このテーマに関する、様々な思いや経験をシェアしてくださいました。

アジア学院の学生や職員に対する彼女の今回の講演は、実際に捕虜されていた方々とお話ししたエピソードなどもあり、多くの人の心を揺さぶりました。特に私たちは、彼女が行なった悲劇的な働きが、戦争の恐怖を体験した人々の人生に大きな悲しみとトラウマを与えるという使命につながったことに驚きを覚えました。彼女は、戦争の際に傷つけた人、傷を負った人、双方が互いに会い、謝罪の場を見つけ、和解し、赦しの種から友情の花を咲かせることを奨励するために働いておられます。

講演の最後には、学院の校長である荒川朋子とともに、アジア学院の多くのアジア諸国が参加するコミュニティに対して、日本が第二次世界大戦で犯した過ちと罪について深く謝罪しました。彼女の謙虚な姿勢は、その場にいた全員に深い感動を与え、その瞬間、自分たちが単なる聞き手ではなく、平和を構築する行程において働いているうちのひとりであることを実感しました。謙虚に、そして潔く謝罪し、謝罪を受け入れることができれば、誰もが平和の担い手になれるのです。

今回の恵子さんのお話は、悪や苦しみが終わりではなく、平和と愛が最終決定権を持つことができるという希望を感じさせるものでした。