貧困、母子家庭と男女差別を特徴とする典型的な農村出身で、シングルマザーに育てられたクラリス・スイニュイ・ブヴェン。自分のコミュニティで女性が直面する多くの困難や問題を目の当たりにしたこと等がきっかけで、開発学を学んだ。
“自分の声と行動で、地域社会におけるこの格差の解消に貢献できるのです”と彼女は語る。
クラリスはフィールド・モニターとして、事務を補佐する。主な職務のひとつは、資金調達のための書類の作成。また、団体を代表して会議に出席したり、農場でも働いている。彼女は、職のない大卒の若者たちが多く住む環境に住み、働いている。週に一度の活動は、路上販売、小規模商売、モバイル・マネー・キオスクの運営、そして農業など。彼女は地域で活動を行うに当たり、信頼を得るために、人々の好き嫌いや生活上の問題に対する考え方に注意を払っている。
アジア学院では、農村リーダーとしての研修を修め、種子品種の改良、有機農業技術、キノコ栽培について学んだ。卒業後は、これらの技術を地域の女性たちに伝え、彼女たちの自給力と経済的安定を向上させたいと考えている。
送り出し団体:農村女性開発センター
女性と若者主導の非政府組織で、女性、若者、社会的弱者、地域社会の経済的エンパワーメントの促進を目指している。その活動には、男女平等、健康向上のための農村住民への基本的衛生教育、環境保護の促進、天然資源の保護、能力開発による開発の促進などが含まれている。