実を結んだ50年、これからも播き続ける

アジア学院校長 荒川朋子

 アジア学院のこれまでの50年間の歩みを振り返るとき、私たちは感謝と謙遜の念に満たされます。「持続可能な農業と生き方を身に着けた農村指導者たちの育成を通じて、健全な環境を持ち公正かつ平和な世界を構築する」という学院の使命に導かれて歩みを進める中で、世界中の数えきれない農村コミュニティを力づけてきました。これは多くの方々の信頼と参加がなければ成しえなかったことです。このことを覚えて、「共に生きるために」の精神のもと、アジア学院ファミリーの皆様と共に、この時を喜び祝いたいと思います。


 50周年にあたり、私たちは学院の使命を改めて確認し、農村の未来のために共に学ぶことに力を尽くします。私たちが目指す未来とは、人と土とが互いを大切にする未来です。このために、私たちは環境への意識、 フードライフ、サーバントリーダーシップ、自己の気づき、そして霊性を中心に据えた教育プログラムを通じて、学びのコミュニティを広げていきたいと考えます。これらのプログラムの価値観と技術は学ぶ人々にとって大きな気づきとなり、次世代のための建設的な行動を起こしていくきっかけになるでしょう。

 私たちは、アジア学院を組織として強くしていくにあたり、学院キャンパスのコミュニティから得られる学びを理解し、利用し、分かち合うことに重点的に取り組みます。この「ホール・キャンパス・アプローチ」では、フードライフ、教育、気候正義と気候変動対策、組織のレジリエンス (回復力) への総合的な取り組みを通じて、「土からの平和」をより深め、また伝えていくことを目指します。


コイノニアハウス(食堂)

ここでは皆で食事を分かち合い、交わりを持ちます。食事をするだけでなく、イベントを開催したり、学びのスペースとしても活用されています。コイノニアとはギリシャ語で「交わり、共有」という意味です。

キッチン

多い時で一度に100人分の食事を作ります。学生、職員、ボランティアは皆食事作りに参加します。学び、関係を深め、奉仕する場としてのキッチンを皆でつくり上げています。

教室・図書室

学生はこの教室で授業を受けます。図書室には農業や社会問題をはじめさまざまな分野に関する英語・日本語の図書、視聴覚資料、雑誌があります。

男子寮・ゲストハウス

学生とボランティアは男女別の寮で暮らしています。共用の談話室やキッチン、シャワー、洗濯機があります。Wi-Fiは使用できません。

鶏舎

平飼いの鶏小屋と育雛舎があります。400羽以上の鶏を飼育し、年間80,000個以上の卵と約1トンの鶏肉を生産しています。

豚舎

学生は様々な養豚技術を実践的に学びます。発酵床タイプとコンクリート床タイプがあり、糞尿はバイオガスや肥料に利用されています。

山羊舎

山羊のミルク(年間200リットル以上)や肉は食用に、糞尿は肥料に利用しています。山羊は日中は放牧場でのびのびと過ごします。

森林

キャンパス周辺の森林では薪や木炭用に間伐を行い、農業に使う落葉等の有機資材を集めます。

2.5ヘクタールの農地で約100種類の野菜・作物を農薬や化学肥料を使わずに栽培しています。コミュニティが共に学びつつ自給自足の生活を続けるため、皆で畑を管理しています。

水田

キャンパス内外の水田で米の栽培を行っています。アイガモを使った除草や施肥など、有機稲作法の向上のためにさまざまな手法を研究しています。

ワークショップ

修繕やリサイクルのための施設で、機械、溶接、木工関係の道具、材料が置いてあります。

ミキシングルーム(飼料配合舎)

手作業や機械を用いて家畜用の飼料を作っています。品質と持続可能性を高めるために日々奮闘しています。

管理棟

管理棟1階には受付と事務室、2階に職員室、校長室があり、隣接してファームショップ(農業研修棟)があります。

ARIショップ

アジア学院の農産物や加工食品、書籍、卒業生の国の民芸品等を販売しています。

ファームショップ(農業研修棟)

学院の農作業の中心であり、教室や農具・農業資材置き場を備えています。作物の乾燥保管も行います。

オイコスチャペル

100年前の農家の古民家を改装した礼拝堂です。毎日の朝の集会はここで行われます。その他黙想や対話、ゴスペルクワイヤの練習等に使われ、コミュニティに開かれた空間です。オイコスとはギリシア語で「ホーム」を意味します。

マナハウス(食品加工棟)

クッキーやジャムなどの加工食品の調理と保存を行う施設です。一階は鶏の食肉処理施設になっています。

養魚池

食用および農用に魚を飼育しています。

クリスマス・ウィンターキャンペーン 2025
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