私は今まで20年近く社会人として働いてきましたが、日々、消費ばかりを続ける自分の生活に疑問を感じ、次世代、さらに先の世代に向けて貢献できる方法を模索するようになりました。
ここ数年大きく変化する気候条件の中、どんな危機が起きようとも、”食べること”はどこまでも不可欠なものであり続けますし、より一層、人類にとって共通の課題となってくることを想像します。
異なる環境下に住み、異なる価値観を持つ人々の問題や、消費の裏にある事実を、自分とかけ離れた教科書的な理解ではなく、実態を持って一緒に考え、ここアジア学院で「共に生きる」あり方を探求したいと思っています。
また、有機農業や畜産の実践的スキルを通じて専門性を高め、資金調達の方法、人手不足で悩む環境下で、どうやって生産の場を魅力的なものとして人々を引き込んで行くかなど、今ある自分が置かれた身近な課題解決のための学びを深めて行きたいと思います。
卒業後は、モデルファームの確立と合わせて、命をいただくことを実践を通して伝えるようなプログラムを作りたいと考えています。
コンポストトイレ、太陽光を使ったエネルギー活用にも取り組みます。持続可能なアプローチを通じて、自然を見る解像度を高め、互いに手を取り合うような精神性を伝え、地域社会に豊かさをもたらすことが私の将来への希望です。自らが興味を抱く多岐にわたる活動を実現したいと願っています。