卒業生から学ぶ授業 その2

今年度の研修も、いよいよ終盤を迎えています。
 先週は、インド・ナガランド州の卒業生であるアチボ(2000年卒)の授業が行われました。

講義内容は非常に実践的で、彼女の経験に基づいたものでした。
例えば、収入創出についてです。実は多くの卒業生が、卒後すぐにこの問題に直面しがちです。家族や親戚との結びつきが強い、開発途上国の村で暮らす彼女たちは、家族を養い、きょうだいを学校に行かせるなど、いつも責任とそれに伴う出費を抱えています。一方で、その収入も充分とはいえません。
だから、手持ちの500円、1,000円を、3,000円、4,000円にするために、どうやって効果的に投資するかという工夫が必要だといいます。
アチボは、人とのつながりを活用し、お米とトウモロコシの物々交換や、労働の対価として、自作のぼかし肥を渡す取り組み、さらには有機野菜を使った弁当やお菓子作りなど、身近な食べものに価値を加えて販売する方法を学生たちに紹介しました。これらはすべて、彼女が実際に行ってきたことであり、特に農村で、オーブンなどの設備がなくても、薪のかまどを用いてケーキを焼く方法には多くの学生が興味を持ち、有志の学生に対しての調理実習も行われました。

アジア学院の職員も長く勤め、卒後25年を迎えたアチボ。
良きリーダーになるために最も大切なことは、良きフォロワーになることだと言います。
「アジア学院で学んだ技術一つ取っても、数回失敗したからといって、絶対に諦めてはいけません。同じ卒業生である私の夫は、テレビ電話でボカシ肥の作り方などを教えています。それでも皆、学んで実践できるのですから、日本のアジア学院に来て、現地で学ぶ機会を得た学生たちは、なおさら諦めてはいけません。」
卒業生だからこそ語れる、彼女の言葉は力強く、確かな説得力を持っています。



男子寮・ゲストハウス

学生とボランティアは男女別の寮で暮らしています。共用の談話室やキッチン、シャワー、洗濯機があります。Wi-Fiは使用できません。

鶏舎

平飼いの鶏小屋と育雛舎があります。400羽以上の鶏を飼育し、年間80,000個以上の卵と約1トンの鶏肉を生産しています。

豚舎

学生は様々な養豚技術を実践的に学びます。発酵床タイプとコンクリート床タイプがあり、糞尿はバイオガスや肥料に利用されています。

山羊舎

山羊のミルク(年間200リットル以上)や肉は食用に、糞尿は肥料に利用しています。山羊は日中は放牧場でのびのびと過ごします。

森林

キャンパス周辺の森林では薪や木炭用に間伐を行い、農業に使う落葉等の有機資材を集めます。

2.5ヘクタールの農地で約100種類の野菜・作物を農薬や化学肥料を使わずに栽培しています。コミュニティが共に学びつつ自給自足の生活を続けるため、皆で畑を管理しています。

水田

キャンパス内外の水田で米の栽培を行っています。アイガモを使った除草や施肥など、有機稲作法の向上のためにさまざまな手法を研究しています。

ワークショップ

修繕やリサイクルのための施設で、機械、溶接、木工関係の道具、材料が置いてあります。

ミキシングルーム(飼料配合舎)

手作業や機械を用いて家畜用の飼料を作っています。品質と持続可能性を高めるために日々奮闘しています。

管理棟

管理棟1階には受付と事務室、2階に職員室、校長室があり、隣接してファームショップ(農業研修棟)があります。

ARIショップ

アジア学院の農産物や加工食品、書籍、卒業生の国の民芸品等を販売しています。

ファームショップ(農業研修棟)

学院の農作業の中心であり、教室や農具・農業資材置き場を備えています。作物の乾燥保管も行います。

オイコスチャペル

100年前の農家の古民家を改装した礼拝堂です。毎日の朝の集会はここで行われます。その他黙想や対話、ゴスペルクワイヤの練習等に使われ、コミュニティに開かれた空間です。オイコスとはギリシア語で「ホーム」を意味します。

マナハウス(食品加工棟)

クッキーやジャムなどの加工食品の調理と保存を行う施設です。一階は鶏の食肉処理施設になっています。

養魚池

食用および農用に魚を飼育しています。

クリスマス・ウィンターキャンペーン 2025
Christmas and Winter Donation Campaign