アジア学院での生活

多文化多国籍コミュニティ

多文化・多国籍・多様性のコミュニティ

 アジア学院を訪れた多くの人が最初に驚くのは、キャンパスに広がる圧倒的な多様性です。毎年約15か国から集まる30名の学生、国内外の約15名のボランティア、そして国籍豊かな約30名の職員が共に暮らし、小さな国際コミュニティを形づくっています。そのため、共通語は英語です。

学院の構成
国籍
信仰する宗教
入学者の活動分野

※グラフはおおよその値です。

自給自足の農的な暮らし

 私たちの生活にとって食べものは不可欠です。開発途上国の貧困問題を解決するためにもまずは食料の確保が欠かせません。アジア学院では開発途上国の農村地域でも応用できる有機農業を指導・実践しており、学院の食料自給率は95%を超えています。

持続可能な生活をつくるキャンパス

 アジア学院は森林や畑に囲まれた丘の上の小さな学校です。持続可能な生活を保つようにデザインされ、授業だけでなく、共に農作業や食事をし、生活を分かち合う空間です。

アイコンをタップ/クリックすると各施設の画像と説明が表示されます。

生活と一体化された学び

 朝から夜まで、アジア学院の1日は学びと経験の機会にあふれています。コミュニティでの生活と労働は、一人一人がリーダーとして成長していくための大切な時間となっていきます。週末は基本的に授業はありませんが、家畜の世話などの当番の他、レクリエーション、ワークショップ、礼拝やイベントなど、さまざまなアクティブティが行われています。

アジア学院の一日

6:30 ラジオ体操、祈祷、掃除

7:00 フードライフワーク

8:15 朝食

9:30 朝の集い

10:20 授業(学生のみ)

12:30 昼食

13:30 授業(学生のみ)

16:00 フードライフワーク

18:30 夕食

朝の活動

アジア学院での一日は朝早くから始まります。全員がグラウンドに集合し、ラジオ体操とお祈りの後、キャンパスの清掃を行います。

フードライフワーク

私たちのいのちを支える食べものに関連するすべての働き(田畑の管理、家畜の世話、給食の調理)のことです。朝と夕方に分担しながら皆で行います。

朝の集い - モーニング・ギャザリング

精神的・信仰的な振り返りのために皆で集まるこの時間は、一日中の中でも最も大切な時の一つです。コミュニティメンバーが日替わりで自らの体験や気づきを語ります。

共に食事する

コイノニア食堂に集まって皆で食卓を囲みます。自分たちで育てた野菜や肉を調理したオーガニックでヘルシーな食事です。学生とボランティアが調理に加わるので、料理も多国籍です。

全寮制

学生と住み込みボランティアは男子寮・女子寮で生活します。様々な年齢、異なる文化や宗教をもつ人々と共に暮らすことは、教室では学べないことを学ぶための貴重な機会です。

授業(学生のみ)

午前と午後にある授業の時間は教室での座学だけでなく、農場での実習や学外での見学研修もあります。ボランティアは職員と共に仕事に従事します。

女子寮

学生とボランティアは男女別の寮で暮らしています。共用の談話室やキッチン、シャワー、洗濯機があります。Wi-Fiは使用できません

マナハウス(食品加工棟)

クッキーやジャムなどの加工食品の調理と保存を行う施設です。一階は鶏の食肉処理施設になっています。

コイノニアハウス(食堂)

ここでは皆で食事を分かち合い、交わりを持ちます。食事をするだけでなく、イベントを開催したり、学びのスペースとしても活用されています。コイノニアとはギリシャ語で「交わり、共有」という意味です。

キッチン

多い時で一度に100人分の食事を作ります。学生、職員、ボランティアは皆食事作りに参加します。学び、関係を深め、奉仕する場としてのキッチンを皆でつくり上げています。

教室・図書室

学生はこの教室で授業を受けます。図書室には農業や社会問題をはじめさまざまな分野に関する英語・日本語の図書、視聴覚資料、雑誌があります。

オイコスチャペル

100年前の農家の古民家を改装した礼拝堂です。毎日の朝の集会はここで行われます。その他黙想や対話、ゴスペルクワイヤの練習等に使われ、コミュニティに開かれた空間です。オイコスとはギリシア語で「ホーム」を意味します。

職員住宅

数名の職員と家族が住んでいます。集合住宅が1棟、家族向けの戸建てが3棟あります。

養魚池

食用および農用に魚を飼育しています。

那須セミナーハウス

キャンパスに隣接し、学生キリスト教友愛会(SFC)が所有する建物で学院を訪れる団体、個人、家族が宿泊できます。和洋の寝室のほか、多目的ホール、ロビー、菜園、キッチンを備えています。

管理棟

管理棟1階には受付と事務室、2階に職員室、校長室があり、隣接してファームショップ(農業研修棟)があります。

ARIショップ

アジア学院の農産物や加工食品、書籍、卒業生の国の民芸品等を販売しています。

ファームショップ(農業研修棟)

学院の農作業の中心であり、教室や農具・農業資材置き場を備えています。作物の乾燥保管も行います。

ワークショップ

修繕やリサイクルのための施設で、機械、溶接、木工関係の道具、材料が置いてあります。

ミキシングルーム(飼料配合舎)

手作業や機械を用いて家畜用の飼料を作っています。品質と持続可能性を高めるために日々奮闘しています。

2.5ヘクタールの農地で約100種類の野菜・作物を農薬や化学肥料を使わずに栽培しています。コミュニティが共に学びつつ自給自足の生活を続けるため、皆で畑を管理しています。

水田

キャンパス内外の水田で米の栽培を行っています。アイガモを使った除草や施肥など、有機稲作法の向上のためにさまざまな手法を研究しています。

鶏舎

平飼いの鶏小屋と育雛舎があります。400羽以上の鶏を飼育し、年間80,000個以上の卵と約1トンの鶏肉を生産しています。

豚舎

学生は様々な養豚技術を実践的に学びます。発酵床タイプとコンクリート床タイプがあり、糞尿はバイオガスや肥料に利用されています。

山羊舎

山羊のミルク(年間200リットル以上)や肉は食用に、糞尿は肥料に利用しています。山羊は日中は放牧場でのびのびと過ごします。

森林

キャンパス周辺の森林では薪や木炭用に間伐を行い、農業に使う落葉等の有機資材を集めます。

男子寮・ゲストハウス

学生とボランティアは男女別の寮で暮らしています。共用の談話室やキッチン、シャワー、洗濯機があります。Wi-Fiは使用できません。

クリスマス・ウィンターキャンペーン 2025
Christmas and Winter Donation Campaign