【学生紹介】ディパ(インドネシア)

2024年度学生 (インドネシア)

「私のコミュニティは農民の権利のために闘っていますが、自分たちの権利のためだけでなく、同じ運命と苦悩を共有する多くのコミュニティの権利のために闘っています。」
 ディパのコミュニティには、1999年の移住計画で強制送還された元東ティモール人の移住者がいます。東ティモールから強制送還される前に、元々の東ティモール人がインドネシアからの独立を宣言し、東ティモールと名前を変えたからです。また、バリへの移住は土地の権利が大きな課題となっています。コミュニティの日常生活は農作業と人々との相互協力作業で成り立っています。ディパの主な仕事は、小規模農家を訪問しての話し合いと参加型地図作りです。
 彼は、真の農業改革が地域社会にとって最善の解決策であり、現場レベルで地域社会を支援する政策であると感じています。アジア学院では、農薬に頼った農業を転換するための有機農業だけでなく、人々とコミュニティを組織するリーダーシップ精神も学びたいと考えています。
帰国後も、彼は農業改革運動の原則と価値観を維持し、農民やその他の小規模コミュニティなど、抑圧された人々の側に立って闘い続けることでしょう。

送り出し団体:農業改革コンソーシアム
 農業改革コンソーシアムは、公正な農業システムの実現と、国民の農業資源の公平な分配の保証、農民や漁師、先住民のための農業資源の所有権、支配権、利用の保証、貧しい人々の繁栄の保証を目指して闘うために設立されました。主な活動は、持続可能な農業に関する地域住民の教育、法律扶助や社会福祉団体の後援、弁護団の組織化などです。帰国後のディパの役割は、組織を強化し、アジア学院で得た知識、経験、革新性を活かすことにあります。